Study English 6
ひさしぶりに、ちょっと真面目な話題を
「NDO::Weblog」さんのところでプレゼンについての話題がでていたのでプレゼンについて少し。
私の在籍しているケンブリッジ大学では、プレゼンの講習会があります。
大学関係者なら無料で受けられます。
私の会社でも、有料でほぼ同じようなプレゼン講習がありましたが、通常、日本でプレゼンのやり方を教わることはまず無いような気がします。ケンブリッジに発表にくる日本人の多くも、たとえ有名な教授であっても、プレゼンが下手くそな場合が多いです。
とりあえず、英語に限らず科学的なプレゼンをやるなら↓は必読です。
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大事なことは、
- プラクティス
内容を自分の物にすること。簡単なことのようで、やらない人が多いようです。
たとえ何年研究して、その分野の権威であろうとも、ぶっつけでやった講演は、説得力に欠けます。
「えー」、「あー」を連発されると、聞く気が失せます。
事前に人に聞いてもらうのがベストですが、テープに録音して自分で聞くのもかなり効果的です。
- アイコンタクト
昔フットボールの日本代表監督が言っていましたが、プレゼンでも大事なことです。
画面に向かって話している人は、聴衆の反応が分らないので、効果的なプレゼンができません。
聴衆を眠らせないためにも必要です。
- マテリアル
プレゼンの資料の字は大きくすることが必要です。論文をそのまま拡大コピーしている人がいますが、聴衆が読んでくれると思っているのですか?
日本語なら、明朝体は見難いので、ゴシック体がまだお薦めです。
また、誤字脱字は思いっきり聴衆の注意を引いて、内容に対する集中力を無くしますので、何回も見直しましょう。
- チェンジ オブ ペース
ラグビーやフットボールでも大事な技術ですが、’抑揚’は大切です。強調したいところで、ペースを落としてしっかり聞かせることができない人が結構います。また、単調な語り口は眠くなります。時間が無いからといって、ずーっと早口でしゃべるのも駄目です。要点が分りません。
- タイムキーピング
時間を守る!
日本人に限らず学会で止められる人がいますが、格好悪いです。時間が足りない時は、早口ではなく、発表内容を削る方が正です。練習の時に、時間ピッタリより少し短くなるように内容を調節しましょう。
また、日本人の発表では、時間を削るために’まとめ’のスライド/OHPを見せて終わりの人が多いですが、おさらいの意味で’まとめ’を読むことは意外と理解を深めるのに効果的です。
私は、学会で発表したことはあまり無いですが、社内でのプレゼンが上手かったお陰で、留学させてもらえたと思います。プレゼンの能力は、天性のものではありません。練習が全てです。
”私はプレゼンができないから認められない”という泣き言を言っている人は、まず練習しましょう。
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