Japanese Invention

以前から探していた本を研究室のイギリス人が古本屋でみつけて来て見せてくれたので、紹介します。
かなり有名な本なのでご存知の方も多いと思います。

日本がGadget(つまらない小物)天国だと印象付けることになった珠玉(?)の名作です。

101 Unuseless Japanese Inventions: The Art of Chindogu
Kenji Kawakami , Dan Papia
価格 ¥ 1,271 [ 定価 ¥ 1,411]


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  ↑の続編

99 More Unuseless Japanese Inventions: The Art of Chindogu
Kenji Kawakami , Dan Papia
価格 ¥ 1,271 [ 定価 ¥ 1,411]


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表紙を見れば説明はほぼ不要だと思いますが、日本の”珍道具”(珍発明)を紹介する本です。海外のジョークサイトの多くでこの本の記事(写真)が取り上げられています。

写真だけで何に使うか分るので英語が分らなくても十分楽しめます。話のタネにどうですか?

また、今年(2004年)の10月に続編が出るようです。

Bumper Book of Unuseless Japanese Inventions
Kenji Kawakami, Hugh Fearnley-Wittingstall, Dan Papia
価格 ¥ 2,214 [ 定価 ¥ 2,013]

※またも「僕が本当に若かった頃」さんのところで紹介されていた、goodpicさん提供のAmazonアフィリエイト便利ツールを使ってみました。強烈に便利です。

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Study English 6

ひさしぶりに、ちょっと真面目な話題を
「NDO::Weblog」さんのところでプレゼンについての話題がでていたのでプレゼンについて少し。

 私の在籍しているケンブリッジ大学では、プレゼンの講習会があります。
大学関係者なら無料で受けられます。
 私の会社でも、有料でほぼ同じようなプレゼン講習がありましたが、通常、日本でプレゼンのやり方を教わることはまず無いような気がします。ケンブリッジに発表にくる日本人の多くも、たとえ有名な教授であっても、プレゼンが下手くそな場合が多いです。

 とりあえず、英語に限らず科学的なプレゼンをやるなら↓は必読です。

英語口頭発表のすべて英語口頭発表のすべて―国際社会での活躍をめざす科学者.技術者のために
中村 輝太郎
価格 ¥ 3,150 [ 定価 ¥ 3,150]

大事なことは、

  1. プラクティス
    内容を自分の物にすること。簡単なことのようで、やらない人が多いようです。
    たとえ何年研究して、その分野の権威であろうとも、ぶっつけでやった講演は、説得力に欠けます。
    「えー」、「あー」を連発されると、聞く気が失せます。
    事前に人に聞いてもらうのがベストですが、テープに録音して自分で聞くのもかなり効果的です。

  2. アイコンタクト
    昔フットボールの日本代表監督が言っていましたが、プレゼンでも大事なことです。
    画面に向かって話している人は、聴衆の反応が分らないので、効果的なプレゼンができません。
    聴衆を眠らせないためにも必要です。

  3. マテリアル
    プレゼンの資料の字は大きくすることが必要です。論文をそのまま拡大コピーしている人がいますが、聴衆が読んでくれると思っているのですか?
    日本語なら、明朝体は見難いので、ゴシック体がまだお薦めです。
    また、誤字脱字は思いっきり聴衆の注意を引いて、内容に対する集中力を無くしますので、何回も見直しましょう。

  4. チェンジ オブ ペース
    ラグビーやフットボールでも大事な技術ですが、’抑揚’は大切です。強調したいところで、ペースを落としてしっかり聞かせることができない人が結構います。また、単調な語り口は眠くなります。時間が無いからといって、ずーっと早口でしゃべるのも駄目です。要点が分りません。

  5. タイムキーピング
    時間を守る!
    日本人に限らず学会で止められる人がいますが、格好悪いです。時間が足りない時は、早口ではなく、発表内容を削る方が正です。練習の時に、時間ピッタリより少し短くなるように内容を調節しましょう。
    また、日本人の発表では、時間を削るために’まとめ’のスライド/OHPを見せて終わりの人が多いですが、おさらいの意味で’まとめ’を読むことは意外と理解を深めるのに効果的です。


私は、学会で発表したことはあまり無いですが、社内でのプレゼンが上手かったお陰で、留学させてもらえたと思います。プレゼンの能力は、天性のものではありません。練習が全てです。

私はプレゼンができないから認められない”という泣き言を言っている人は、まず練習しましょう。

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What Blog will be like?

各所でブログ論議が盛ん(例えばココ)ですが、私の思うことを少し。

以前、SFは科学者が実現すべき目標であると書いたことがありますが、1985年に出版された"Ender's Game"というSF小説に未来のブログ像が書いてあるので紹介します。


cover
(このリンクは日本語訳の本です)

あらすじ:

宇宙からBuggerという虫形態のエイリアンの侵略を2回受け、辛くも生きのびた人類の反撃を描いたSF。
主人公のEnder (Andrew)は、姉のValentineを除くすべての人に疎んじられて生きてきたが、その能力の高さを買われ若干6歳で軍の士官学校に入る。その後、彼の才能への嫉妬から苛められるが、能力が認められ、どんどん’昇進’していく。ついには、参謀候補の学校に入り、伝説のベテランから指導を受けることなる...


最終的に、”あっ”と驚く方法で絶望的なエイリアンとの戦争に勝利するのですが、全然爽快感がありません。
しかし、この戦争の後日談によって、この物語は他のSF小説と一線を画す名作になったと思います。

ハリーポッター以外で初めて英語で読んだ小説でしたが、最近のハリーポッターより断然面白かった。
SFファン必読だと思います。(早川から日本語訳が出ていますので英語でなくても読めます。)

ここから本題です。

この小説が出版された頃はまだ、インターネットの概念も一般に広まっていなかったと思います。

この小説の中で、主人公(Ender)の兄(Peter)と姉(Valentine)が、中学生なのに、’ブログ’を使って、世界の政治経済の論者(大人)を演じます(最初は、書く文章が子供っぽくて相手にされなかったが次第に上手になって大人と認識されるようになります)。

兄のPeterは、非常に頭の切れる人物で、インターネットを使って集めた情報から政治経済について分析し、まず妹のValentineに、急進的な政治論者(Demosthenes)を演じさせます。
Demosthenesが人気を獲得した所で、自分が演じる穏健派のLockeを登場させ、Demosthenesを凌駕しているところを’自作自演’し、民衆の人気を不動のものにしていきます。
最終的に、Peterは若くして最初の宇宙政府(Hegemon)の首相になります。

ブログインターネットという言葉は全く出てきませんが、今の認識ではそう呼ばれて然るべきものです。

まとめると、ブログとネットの匿名生により、書く内容によってのみ人物が評価され、”子供”でも世界を動かす程の影響力を持つことができる世界が、このSF小説において’予言’されています。

今や、”ひらがなぶろぐ”のように小学生がブログできる時代なので、近い将来、優れた子供達が政治経済をリードしていく時代が来るかも知れません。

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Study English 5

最近ジョークばかりで真面目なのがなかったので久しぶりに。

今回はライティングについて。

私は、留学して1年目に論文試験があったので、”いやぁっっっっっっっっ!!”って言うほど英語を書きましたが、そのときやっぱり、TOEFLのTWE(Test of writing English)対策がちょっとは役に立った思います。

資格だけに限定すると、TOEICにはライティングが無いので、殆んどTOEFLだけに重要なことだと思います。

私は、プリンストンレビューの出している、「戦略的TOEFLテスト新試験ライティング―コンピュータ試験の傾向と対策を完全ガイド」で勉強しました。

この本の良いところは、英語のエッセイの基本を丁寧に教えてくれているところです。
そして、結論から言うと、テンプレートという基本的な文章構造を覚えることで、非常に簡単にエッセイが書けるようになります。

私は、この本のおかげで初めてのTOEFL本番でTWE 5.0をたたき出し、自分でもびっくりしました。
(ちなみに、ケンブリッジの大学院の入学基準は、TOEFL総合250点以上且つ TWE5.0以上なので非常にうれしかった)
しかし、MBAを狙っている人用のGMATには全然違うエッセイがあって、この本のやり方では対応できないそうです。私は、理系の大学院志望だったので、GMATは受けたことがないので、念のため。

TOEFLのTWEに限って言えば、文法セクションの一部なので、最低限、文法ミス/スペルミスは避けなければならない。そして、以外と大事なことは、自分の使い慣れていない単語は絶対に使わないことです。

最後に、英語のライティングの上達には、ネイティブに推敲してもらうことが重要です。 私の論文の原稿は、全体の3割ぐらい文法ミスで直されて、それでかなりライティングも上達したと思います。

また、英語のEメールがしっかり書けると、ホテルの予約等が自分でできるので非常に便利です。 (私は、もう1年半もイギリスで暮らしているのに、未だにスピーキングだけは苦手だ。 だから、メールや手紙/FAXで済むことは、絶対に電話しないので、ライティングは上達しても、スピーキングが全然上達しない...)



しかし、実際の生活で一番大事なのは、スピーキングで、かくいう私もスピーキングだけは、コツがあったら教えて欲しいと思う今日この頃。

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Study English 2

順番が後先かもしれないけど、最終的にはボキャブラリーが勝負である。
MBAかそこそこの大学への留学を目指している人は、絶対必要だ。
いろいろ良い本はあるけど、最後は量なので、この本しかない。

この本も私がやっていた時は、テープが別売りだったが、今はCDが着いてくるようだ。

改定されてどうなっているか分からないけど、確かにこの本は覚えやすいとはいい難い。
しかし、何を覚えればいいかの指針にはなる。
単語が覚えられないことが問題なレベルの人には向かない。

テープ(CD)でとりあえず無理やり覚えれば、ヒヤリングが格段に向上する。
普通は、知らない単語に当たって、”なんだったかな?”と考えてるうちに文脈を見失ってしまうので、思考を停止させないという意味で語彙は非常に重要だ。
今は、分からなくても余り気にならなくなって、文脈を見失うことがなくなったが、それもある程度の単語力があってのことだと思う。

4章あって、最初の2章が分かるようになれば、洋書の子供向けの本が読めるようになり、勉強の幅が広がる。
大学で論文等を普通に読むには、3章は絶対、4章も自分の専門に関するところは必要。
(TOEFLは留学生用なので、学生生活関係の単語が多いので、結構実生活でも役に立っている。)
私は結局3章までしか覚えられなくて、TOEFLはCBTで260止まりだった。
(ケンブリッジは250で良かったのでそれ以上やらなかった。)
4章コンプした友人は270オーバーだった。(それでもアメリカのMBAベスト10は足切りだったそうだ。)

実際に海外で生活すれば、かってにボキャブラリーが増えるが、それは必要に迫られて覚えるだけで、覚える労力が減るわけではない。
逆に知らなかったことで損することがしばしばあったので、事前に知っていることに越したことはない。

ちなみにCBTになっても、TOEFLの問題数は限りがあるので、中国や韓国の留学生は、出た問題をインターネットで共有して全部覚え、効率的に点を取っている。だから、真面目に勉強している日本人がかなうはずがないので、TOEFLの世界ランキングなんかは当てにならないと思う。

続く...

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Study English

私は今ケンブリッジ大学でドクターコースをやっている。
参考になるかどうか分からないけど、私の英語の勉強の仕方を紹介しよう。

もともと、洋楽が好きだったので、英語には興味があった。
でも、音楽は歌詞ではなくノリ重視だったので、あまり英語の成績には結び付かなかった。

まず、英語が飛躍的に伸びたのは高校生のとき「英文解釈教室」を読んだからだろう。
英文解釈教室(本の装丁は私が持っていたのと全然違うけど多分中身は同じはず)

英語の点数が上がると、英語が好きになると思う。
今も論文を読む時、たまにこの本のことを思い出す。
続く...

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My List

マイリストを作成。
イギリスで読んだ本の紹介。
でも1年で4冊しか読んでないのか...

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